« 堤未果氏インタビュー、「ルポ貧困大国アメリカ」の著者 | トップページ | 日本の検察制度について »

前原外相の違法献金事件について

 前原大臣の違法献金事件について書きます。前原氏は京都選出の衆議院議員で、松下政経塾出身です。松下政経塾というところは、塾生に道路清掃などの社会奉仕を課するなど、極めて厳しい政治教育を行っています。

 外国人からの政治献金が禁止されている事は恐らくどの国会議員でも知っている筈だし、一般人でも知っている人は多いでしょう。松下政経塾出身ならこんな事を知らない筈はありません。

 それを認識していなかった(知らなかった)と言い訳したようですが、これはあり得ない言葉です。もしそう言った事が真実なら、政経塾創設者の松下幸之助氏の志を踏みにじる事になります。

 前原氏は民主党現執行部の幹部として、あるいは次期総理大臣候補として、多くの期待を受けていたのに国民を欺く結果になりました。

 私は、だからこそ責任を取れ、と言っているのではありません。政治とカネは言わば付き物です。小沢氏はこの問題に於いて徹底的に検察に追及され、何度も事情聴取を受けましたが、結局不起訴になりました。しかし、最後の手段として検察審査会による起訴相当とされ強制的に起訴されました。

 これは、検察が徹底的に調べたにも拘わらず有罪に持ち込める目途が立たず、止むを得ず起訴を見送ったために、、不起訴となり、最後の検察審査会の審査になったものです。従って裁判で有罪にできる見通しがないにも関わらず起訴した訳で、限りなく無罪に近い事件でした。(むしろ冤罪の可能性が高い)

 しかし、前原大臣の事件の場合は、自分でも認めているようにはっきり違反と分かっている事案です。小沢氏の問題に於いては、党の規定により党員資格停止という処分が下されました。推定無罪にも拘わらず、です。

 これに対して、前原氏の場合は完全に有罪です。この政治資金違反問題には金額の多寡に拘わらず微罪のため不問に付するという事はあり得ません。

 小沢氏を推定無罪にも拘わらず党員資格停止という処分を党役員で下したのなら、有罪が確定している前原氏の場合、大臣を辞任するのはもちろん、国会議員さえ辞めるのがスジでしょう。

 これは極めて重要な事です。私も京都には多少なりとも縁があります。私が京都に下宿していた時、京都駅の職員が、5円の運賃をネコババしたとして懲戒免職になりました。たった5円です。それで一生を棒に振ったのです。今の子供には5円玉なんて見向きもされません。要するに金額の多寡ではないのです。

 法令に違反して外国人から献金を受けた事は、本人の言によれば事実のようです。知らなかった、では済みません。潔く議員辞職をするべきです。もし、支持者がそれでは可哀そうだというのなら、また出直しをすればいい事です。再起の道は必ずあります。

 菅総理は今通常国会冒頭の施政方針演説で「不条理をただす」といいました。その結果として、推定無罪にも拘わらず小沢氏を党員資格停止という処分を下したのではないですか。

 ここは一旦議員辞職をして出直し、まだ若いのですから一からやり直せばいいのです。その方が支持者も国民も納得するでしょう。

|

« 堤未果氏インタビュー、「ルポ貧困大国アメリカ」の著者 | トップページ | 日本の検察制度について »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

突然失礼いたします。

Google検索からこのブログを見つけました。
と、いうのも、僕もあなたとまったく同じ意見を持っていて
Yahooニュース等で同じ論点の記事が出ていないか
検索してみたのですが・・・見つからないですね。

岩上安身さんあたりのジャーナリストが発言されていますが
2010年から今年にかけて
中東のフェイスブック革命などに見られるように
日本のメディアやジャーナリズムにも大転換期が訪れることを期待しています。

私事的感想で恐縮ですが、失礼いたしました。

投稿: アツシ | 2011年3月 6日 (日) 23時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1217756/39109470

この記事へのトラックバック一覧です: 前原外相の違法献金事件について:

« 堤未果氏インタビュー、「ルポ貧困大国アメリカ」の著者 | トップページ | 日本の検察制度について »