朝鮮再戦争の瀬戸際
http://www.tanakanews.com/101220korea.htm
朝鮮半島はいまだ休戦状態である、というごく当たり前の事実さえ今の日本人には頭に入っていません。気楽なものです。しかし、韓国の人達にはそんな悠長な考えを持っている人は少ない、と聞きました。それは基本的に韓国の置かれた地政学的な立場が、日本とはまったく異なるところから来ています。
いま一度朝鮮半島の地図を広げて見て下さい。韓国は、ロシア、中国ににらみを効かされ、北朝鮮とは休戦ラインを挟んで今も戦争状態です。日本とは友好関係を結んではいますが、かつては宗主国であり、搾取の対象にされた国です。年配の韓国人の中には、いまだに日本人に対する反感が強いと聞きます。
つまり、韓国は周囲を敵に囲まれた非常に危うい立場に永年置かれて来たのです。そんな国情にあって、いざ北と戦闘を起こすとなると、若者は自分が戦場に赴かなければならないという危機感と、祖国が火の海になるという恐怖感に苛まれる筈です。そういう時に、日本人のように安易に戦争をやれ、と煽りたてるアメリカ人の言う通りにはなかなかなれないのが人情です。
つまり、私が言いたいのは、北と韓国とを煽りたてて戦争状態に持ち込もうと画策しているのは、実は北ではなく、アメリカの方だ、と言えるからです。それは、オバマ大統領ではなく、アメリカに巣食う軍産複合体である事がこの田中レポートから読み取れます。
しかも、日本にはアメリカの意向を忠実に実行している前原外務大臣のような言わばCIAの手先がいます。
韓国は、このような中にあっても自国の産業政策的には最近メキメキと実力を付け、様々な技術で日本を凌駕するまでになっています。それは一面ではこのような韓国の置かれた地政学的な危機感が大いに作用しています。ですから、韓国の立場としては安易にアメリカの唆しに乗る訳には行かない事情があるのです。
一方、アメリカは累積する貿易赤字などの対外債務と簿外処理されたCDSなどの膨大な債務がいつ火を噴くかの瀬戸際にあり、軍産複合体などを後押ししている国際金融資本は戦争に生きる道を見出そうと焦っています。
このような鬩ぎ合いが今の朝鮮半島の不安定化を齎しているのです。一触即発の危機にある、いっても過言ではないでしょう。
しかし、結局は戦争は回避され、アメリカの圧力にも関わらず韓国と北朝鮮は大規模な戦闘状態に落ち入る事は回避されるものと私は見ています。
これらの事を分析した田中氏のレポートは非常に信頼性が高いと言えます。
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