« ポンドの急落につれてユーロも下落、日本の税収20%減! | トップページ | ユーロが此処にきてまた揺らいでいます »

トヨタの苦境は自業自得です!

 私がトヨタの苦境について自業自得だと書くと、各方面から苦情が出てきます。しかし、私はあえてトヨタの経営方針に苦言を呈しておきます。まず第一点。奥田碩氏が社長の時、ご存じのように経団連の会長でした。その時何をしたか。消費税の引き上げ促進です。なぜ経団連の会長が消費税引き上げを画策したか。国の税収を図るためではもちろんありません。自動車産業は輸出が大きなウェイトを占めます。そして、輸出企業は、輸出した部分に掛る消費税が還付される仕組みになっているのです。つまり、日本に住む人が車を買うと当然消費税をかけられます。しかし、輸出された車は、日本国内で作った車は当然部品や下請けには消費税がかけられますが、輸出した車からは国内で消費税を支払った分は後で還付される仕組みになっているのです。従って、その金額は莫大な額になります。

 第二に、トヨタは期間工や派遣労働者の大元でした。低賃金で尚且つ期間を定めて雇用し、常用工員のように各種保険や退職金などの労働福祉にかかる費用を丸ごと削減してコストの低減を図り、競争力を維持してきたのです。アメリカの自動車産業が壊滅的打撃を受けて次々と倒産したのもそれが大きな原因になりました。

 次に、コストダウンの手法として下請けや部品メーカーへの度重なる値引き要求があります。厳しいコストダウンに耐えかねて廃業に追い込まれた下請けは数限りなくあります。トヨタ本体はこのようにして超優良企業として君臨して来ました。そのうえ、消費税の還付を受けて莫大な利益を積み重ね、トヨタ銀行と言われるまでになったのです。その陰で、涙を流した中小企業が幾つあったでしょうか。さらに労働者をまるで部品同様に使い捨て、必要無くなればぼろ同然に捨ててきたのです。同じ大企業でも松下電器の創業者・松下幸之助が絶対に従業員の首を切らなかったのとは大違いです。

 いま、トヨタは大きな苦境に陥っています。私は、それは自業自得だと言いたいのはそういう理由からなのです。たとえ自動車といえども買う人があって初めて企業として成り立つのです。

 では、なぜ車を買わなければならないのでしょうか。それは言うまでもなく日常生活に車が無くてはならない存在だからです。そしてガソリンが必要です。また、車には各種の税がかけられています。消費税は言うまでもありません。取得税や重量税、車検費用、自動車税(県税)その他もろもろの保険代があります。

 もし我々が車で日常生活を過ごす必要が無くなったら、いくらの費用が節減できるか、勘定するのもバカバカしいほどです。その上、私の兄は自動車事故で命を落としました。これは兄には可哀そうですが、まるで犬死でした。もしこの世から車というものが存在しなかったら、兄の死も無く、両親を含めて多少の不便はあるにしてもなんと幸福な人生を送る事ができたでしょうか。もちろんこれは言うのもせんのない事です。車が無い生活など今では有り得ないからです。

 しかし、ここで頭を切り替えてみてはどうでしょうか。今でも車を持たないで生活している人はたくさんいます。都会ではそのような人の方が多いのです。つまり、車は必ずしも必要ないのです。もしそうなら、一人ひとりが自家用車を持って生活するなど、勿体ない、あるいはムダだと思われませんか。そうです。近づきつつある未来は一人が個人で所有する車のない社会が実現しつつあるのです。自動車を代表とする個人所有の交通機関はこれほどムダな事はないのです。

 そうするとどうなるでしょうか。道路を全国いたるところに作る必要はなくなり、自動車などの交通機関は国家か公共機関が必要最小限を用意すればよく、燃料もひょっとするとフリーエネルギーが実用化するか、水で走る車が出来ればガソリンも必要ありません。

 ここまで言うときりがありませんからここらへんで止めますが、もうすぐそういう時代が来ようとしているのです。今さら自動車産業にてこ入れする事は時代遅れなのです。そうして、トヨタを始めとする巨大自動車会社はもう必要ないのです。なぜなら、たくさん生産してたくさん販売する必要はどこにもなく、必要なだけ作って個人所有制度を無くすれば、これほど効率的な事はありません。もうすぐそういう時代が来ます。信じられないなら信じなくても結構です。車社会がどれほど世の中を害してきたかを想像するだけでも価値があるというものです。

 トヨタなどの自動車会社は既に時代の役割を終えています。トヨタが生き残るとすれば次代の交通機関として自動車に変わり得る乗り物を開発・生産する事です。もちろん、その事によって金儲けなど思いも寄りません。あくまでも公共の福祉に貢献することで、存在価値を残すしかないのです。

|

« ポンドの急落につれてユーロも下落、日本の税収20%減! | トップページ | ユーロが此処にきてまた揺らいでいます »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

いつもありがとうございます。

我が家は、特に避けたわけではありませんがトヨタさんの車に乗る家族はおりません。

ですのでトヨタ車の性能についてはわかりかねますが、

最近購入した国内大手メーカー家電の
初期不良の多さに閉口いたしました。


安さを求め過ぎた私達の責任もおおいにあると思いますが、
大手メーカーさんでも外国で生産するのが当たり前な現状に疑問を感じました。

私はトヨタのお膝元地域で暮らした時期があったため、トヨタさんは(働いてはないですが)思い入れがあります。


しかし一方で様々な話を耳にしたのも事実です。

もちろんそれはトヨタさんに限らず、大部分の企業さんにも言える事だと思います。

トヨタさんは本来、(権力ではなく)力と知恵をお持ちの会社ではないかと思っております。

そして協力会社(下請さん)さんは搾取するものではなく、
協力して知恵を出し合うものではないかと思います。

今回の事をきっかけに
うわっぺらの繁栄ではなく
真の繁栄をめざして頂けたらとお祈りしております。

ちなみに自動車の今後について、私も
武山様と同意見です。
長文失礼いたしました。
ありがとうございます。

投稿: 花 | 2010年3月 3日 (水) 12時55分

その通りです。

投稿: kenshin | 2010年3月 2日 (火) 23時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1217756/33605694

この記事へのトラックバック一覧です: トヨタの苦境は自業自得です!:

« ポンドの急落につれてユーロも下落、日本の税収20%減! | トップページ | ユーロが此処にきてまた揺らいでいます »