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COP15の会議のウラで討議されたトービン税という税とは…

 先日コペンハーゲンで開催された地球温暖化防止のための国連気候変動枠組み条約締結国際会議は、別名COP15会議と呼ばれて、大変重要な会議であるにも関わらず、2週間も話し合いましたが、結局何の合意も得られず、各国が留意するわずか2ページの、テイクノート文書決議に止まりました。事前に何百ページにも及ぶ文書が用意されていましたが、まったく合意が得られず、地球温暖化議論そのものが壮大な無駄である事を象徴するような何の意味もない会議であった、と巷間評されています。しかし、本当に何の意味もない会議だったのでしょうか。

 実はこの会議には別な大きな目的があった事はまったく報道されていません。

 国際ニュース解説で一定の評価を確立している田中 宇氏は、自身の「地球温暖化をめぐる歪曲と暗闘(2)」という論文の中でこう述べています。『地球が温暖化していないのに、世界のほとんどの国の代表が集まって温暖化対策会議を開いたことは、確かに無意味であり、壮大な無駄遣いだ。合意文書は「誰にも好かれない文書」と揶揄された。だが、もう一つ深く掘り下げてみると、実はCOP15は非常に重要な会議だった。それは、以前の記事「新興諸国に乗っ取られた地球温暖化問題」に書いた「世界政府作り」の面である』。

 この指摘は、大変意味深長です。私も、なにかこの会議は胡散臭いところがある、と見ていました。オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞した直後、わざわざ日程を変更してコペンハーゲンに乗り込んでいるのです。

 そこで、私は変な勘ぐりをし過ぎて、オバマはこの時、噂されていた地球外知性体ETとの接触の事実を史上初めて公表するのではないか、と以前のブログで書いたのです。結果は大外れでした。

 しかし、この田中論文を見て、それは当たらずとも遠からず、とも感じました。田中氏は、続く文章にこう書いています。『全12項からなるCOP15の合意文書の9項に、先進諸国が発展途上国の温暖化対策のために資金や技術を提供し、その資金(Green Climate Fund)の財源や使途を決めるために国際的な高官協議体(High Level Panel)を設立する、と書いてある。先進諸国の政府財政から十分な資金を集められない場合、他の資金源を作る必要があるが、その決定も高官協議体が行う』

 この資金源として、COP15の議論の中で出てきたのが全世界の国際金融取引に対して微小な比率の課税を行う『トービン税』なのです。

 実は現在の『国連』は、各国からの上納金が頼りで、独自の財源を持っていないのです。ですから、COP15の会議で独自の財源を創り上げることは、事実上人類史上初めて、世界各国の首脳が集団で意思決定する機関が創設されることになり、直接民間経済に課税して財源を持って活動する『世界政府』の出現になるのです。

 トービン税構想は、以前から存在しています。しかし、税として確立するためには、課税方法や徴収方法、実体経済に激しい影響を与える恐れがあるなど、幾つかの問題点が指摘され、実現そのものが危ぶまれて来ました。しかし、数年前から、為替取引の投機化やリーマンショックなどにより、金融経済の安定化が求められるようになり、俄かに現実化してきていたのです。

 恐らく、多くの日本人の皆さんは、コペンハーゲンのCOP15の会議において、蔭でこの様な討議の可能性や内容が話し合われたことなどまったくご存じないでしょう。私ごとき、ど素人があからさまにできる内容ではない筈です。しかし、田中 宇氏は、見事にそれを解き明かしています。

 言うまでもなく、世界政府、とはNWOの事を指し、人類支配の一手段である、また大多数の人間の『奴隷化』が目的である、とも噂されてきました。確かにNWOの内容を具に見ていると、その可能性も尤もです。しかし、それでは永久に世界政府など実現しません。新世界こそより民主的な『世界政府』が求められるのです。

 そういう意味で、闇の勢力そのものが瓦解しつつある現在、地球温暖化に事寄せて、トービン税の実現が討議された可能性は、ある意味で、新生地球を象徴する出来事かも知れません。

 ここで皆さんにご提案があります。いま、世界は資本主義経済と貨幣制度の大きな弊害を抱え、富の偏在と貧困という問題に苦しんでいます。では、一足飛びに貨幣の存在しない世界にする事が出来るのでしょうか。それは、ある意味で不可能に近い事です。ですから、ドルやユーロに換わる新しい通貨制度と為替、銀行システムの構築に対して、より良い提案を政治の中に行わせる運動を推進してください。トービン税そのものは欠陥も問題点も指摘されています。それをより良い制度にするためには、皆さん方一人ひとりが関心を持つ事が必要なのです。

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