« ナグ・ハマディ写本 | トップページ | 総理大臣の犯罪! »

グノーシス思想の真髄を伝える異端の書「トマス福音書」

 私が今日書こうとしている内容は、今から1900年以上も前に書かれた思想です。しかし、よく考えてみると、2000年なんて、人類がこの地球に現れた数百万年以上という歴史からみると、ほんの一瞬に過ぎません。まして、地球の100億年という悠久の歴史からも気の遠くなるような時間を隔てています。いったいその時間の経過のはざまで何があったのか、誰にも分かってはいないのです。たかだか人類の歴史なんて、生きている地球から見れば時間なんて経過していないのも同然なのです。それを考えたら、2000年前でもほんの昨日の出来事のように思えます。

 ですが、われわれ現実に生きている人間にとって、2000年という年月は悠久とも思える時間である事は重々承知しています。それはなぜか。言うまでもない事ですが、たかだか人類は生きても100年という短期間で命を終えるからです。しかし、キーはここにもありそうです。私が、ナグ・ハマディ写本に注目したのかは、この点にもあります。実は、本当は人間は死ぬのではない、ただ単に存在を換えるだけだ、と、そうはっきり「トマス福音書」に記述されているからです。これをこれから詳しく見て行く事にしましょう。

 実は、先日このブログで私の友人の事をお伝えしました。「人間は死ぬのではない、ただ存在を変えるだけだ」、と言ったら、その友人は目を剥いて、「お前は気違いだ!」と言った事です。でも、普通の感覚では、そう言われたら、その人は気違いだ、と思うのは当然です。私がその友人を軽蔑した、と言ったのは、その前後の私の話をまったく聞いていないか、無視していたからです。人の話を良く聴くと言うのは、その人の人柄や前後の説明をも含めて総合的に聴く、という事に他なりません。特に誤解を受けそうな内容を話すときには、その辺のところを踏まえた上で、慎重に話す筈です。

 ですから、私の話を良く聴いていれば、軽々にお前は気違いだ、などとは言えない筈なのです。しかし、たいていの人は、常識を外れた内容の話を聴いた時、瞬間的に、この人は頭がおかしいのではないか、と思うのも事実です。話す方は、それも承知の上で話しているのにも関わらずです。

 なぜ、こんな事をくどくど書くのか、それには理由があります。それは、このグノーシス思想の真髄を伝えているナグ・ハマディ写本の、「トマス福音書」も、最初にこれを聴いた初期キリスト教信者たちは、果たして正しく理解できただろうか、疑問に思うからです。多分、理解できなったのではないか。そう思ったのは、実は私ではありません。後世のキリスト教神学者たち、特に有名なのは、「異端反駁」というグノーシス派を批判した5巻にも亘る論駁書を書いた、エイレナイオスという正統派キリスト教の司教が有名です。

 グノーシス、とはギリシャ語で認識と言うほどの意味です。しかし、私はもっと進んで、「悟れる者」という意味に受け取っています。これは、生けるイエスが弟子に語った隠された言葉を、ディディモ(双子の)ユダ・トマスが書き取って記録したものである、と私は前回お知らせしました。そして、次の驚くべき言葉がイエスから発せられているのです。

 【1、そして、彼が言った、「この言葉の解釈を見出す者は死を味わう事がないであろう」】

 【2、イエスが言った、「求める者には、見出すまで求める事を止めさせてはならない。そして、彼が見出すとき、動揺するであろう。そして、彼が動揺するとき、驚くであろう。そして、彼は万物を支配するであろう」】

 【23、イエスが言った、「私はあなたがたを、千人から一人を、一万人から二人を、選ぶであろう。そして、彼らは単独者として立つであろう】

 【24、彼の弟子たちが言った、「あなたがおられる場所について教えてください。なぜなら、私たちはそれを探すことが私たちに必要だからです」。彼が彼らに言った、「耳ある者は聞くがよい。光の人の只中に光がある。そして、それは全世界を照らしている。それが照らさないならば、それ(彼)は闇である」】

 【42、イエスが言った、「過ぎ去り行く者となりなさい」】

 【50、イエスが言った、「もし彼らがあなたがたに、『あなたがたはどこから来たのか』と言うならば、彼らに言いなさい、『私たちは光から来た。そこで光が自ら生じたのである。それは自立して、彼らの像において現れ出た』。もし彼らがあなたがたに、『それがあなたがたなのか』と言うならば、言いなさい、『私たちはその(光の)子らであり、生ける父の選ばれた者である』。もし彼らがあなたがたに、『あなたがたの中にある父のしるしは何か』と言うならば、彼らに言いなさい、『それは運動であり、安息である』と」】

 私はこう思っています。これらの言葉を語ったイエスは、実在した生けるイエスである、と。そして、これらの言葉は、五次元に次元上昇した存在のマスターとして語ったものではないか、と。

 エイレナイオスを始めとする、異端反駁を繰り返し、教会の世俗権力を擁護した正統派のキリスト教徒たちには、とうてい理解できない内容であった、と。

 きのうご紹介した本の著者、エレーヌ・ペイゲルスはこう述べています。「…(前略)ほとんどすべてのキリスト教徒は、カトリックであれ、プロテスタントであれ、オーソドックスであれ、三つの基本的前提の上に立って来たからである。第一に、新約聖書の聖典を受容していること、第二に、使徒的信条を告白していること、第三に、教会制度という特定の形態を肯定していることである」

 基本的にこの三つの前提こそが、宗教としてのキリスト教を今日に至るまで歪めて来たのは明らかです。シリウスのサ・ルー・サという存在が言おうとしていた内容はその事ではないかと私は思っています。(続く)

|

« ナグ・ハマディ写本 | トップページ | 総理大臣の犯罪! »

初期キリスト教」カテゴリの記事

コメント

まさにあの福音書のとおりです。
彼は誰も知られることなくそれらを行います。
それでも彼を知る人はみな彼から離れて行きます。
なぜならあの福音書の通りだからです。
「針の穴を通る」というのは、まさに手で砂を握るようです。
彼は「人間」には到底理解できない不思議な方法で今次なるステージを創造しています。

投稿: AE=aeko | 2010年3月 2日 (火) 11時26分

はじめまして。

ふるやの森さんのブログから、こちらのブログを知ってちょくちょく読ませていただいています。

知らない事をいつも教えて下さってありがとうございます。


私は、キリスト教(カトリック)の生まれでありながら、何故かアダムとイブのイブから、名前をつけられたようでして悩みました。

(キリスト教の教えでは一般的に原罪とされているらしく…。)

でも、その事やいろいろな流れから宗教的なしがらみから解放されて、

今はアセンションや、その他の神秘的な事柄も受け入れられるようになりました。

(もともと姉が、スピリチュアルな体験をした事がきっかけでしたが…)

父も、教会という枠から大きなスピリチュアル的な見方を受け入れて家族で、普通に話ができて、ストレスもなくなりました。

キリスト教を救いとして、信者になられた方からすると受け入れにくいお話なのかもしれませんが、

そうでない方も、増えているような気もします。


アセンションに伴ってかはわかりませんが、

家では電気が勝手に(コンセントをさしていないのに)ついたりしている事や、

部屋中が、真っ白な煙に包まれたりした事など、

たまにあるので、(目に見えて不思議を体験しているという点からみても)

神秘的なたくさんの情報は、抵抗なく、受け入れられます。
(宇宙人さんのお話は、衝撃的でした)

※私自身はチャネリングとか、予言的な事はまだ、受け取る事はありませんので、まだ開かれていない状態です。

ただ、幼い頃に見た夢や、いろいろな流れから、たどりつくといつも『グノーシス』というところに行きつくので、

グノーシス派という言葉はとてもなじみやすいです。


という事で、、、この記事を読み嬉しい気持ちになりました。

どこで聞いたか忘れましたが、

イエスが復活する間の3日間、母マリアに、入ってはならない、と言われたそうですが、単純にライトボディに変化している最中だったのかな?


と空想を膨らませたりした事もあります。真実はわかりませんけれど(^。^;)。


これからも、ブログの更新を楽しみにしています。


いつもありがとうございます。

投稿: olivegrrn-eva | 2010年3月 1日 (月) 18時41分

ドバイ関連捜していたら このブログ見つけました、面白いですね..このブログ

投稿: M | 2009年11月30日 (月) 01時55分

こんばんは。

私も、死は終りでは無くひとつの通過点だと思っております。

自分が知らない、
今まで信じていた事に反する話を聞いた時に人がとる行動は、

笑いか怒りだと聞いた事があります。

自分が今まで正しいと信じていた事を
覆されるかもしれない、という不安もあるのかもしれませんね。

そんなはずはない!!と思いたいのかもしれません。

投稿: 花 | 2009年11月29日 (日) 20時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1217756/32417551

この記事へのトラックバック一覧です: グノーシス思想の真髄を伝える異端の書「トマス福音書」:

« ナグ・ハマディ写本 | トップページ | 総理大臣の犯罪! »