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タミフル服用せず、新型感染の女性保健師死亡?

 武山です。非常に胡散臭い事件が起きました。北海道利尻島の、40代の女性保健師が宿泊先のホテルで死亡しているのが発見されました。女性は前日38度台後半の発熱があり、診療所でA型インフルエンザの疑いあり、と診断され、タミフルを処方されていました。しかし、死体が発見されたベッドの横には未開封のタミフルが見つかり、なぜこの女性が服用しなかったのか、疑問だ、という解説が今朝の新聞に掲載されています(読売新聞)。 

 しかし、タミフルを服用しなったか、服用したかは、この状況では検証不能のはずです。しかも、死亡原因がインフルエンザだったのかどうかもこの段階で決め付けるのはいささか不可解です。事実この女性は普段から高血圧で、病理解剖の結果、直接の死因は急性心不全だったとされています。 これを新聞の見出しでは、「タミフル服用せず、40代の女性保健師死亡」とだけ書かれています。これは、はっきりと報道の過誤だと思います。

 疑問①死因が新型インフルエンザだったかどうかは特定できない。②死体の脇に未開封のタミフルの薬包が置いてあったからといって、女性が服用しなかったという証拠にはならない。この女性には、高血圧の持病があるのに、どういう治療を受け、どんな薬を服用していたのか、一切が不明。普通この手の事件(事故)では、自殺、他殺、病死などのさまざまな可能性を調べるべきなのに、いきなりタミフルを服用せず死亡、と書くのは、マスメディアとしては、行き過ぎです。二重三重のウラを取ることがメディアの常套手段かつ義務であるはずなのに、この拙速さは実に胡散臭い、と言わざるを得ません。仮に、この女性が、新型インフルエンザに罹っており、タミフルを服用しなかったからと言って、死亡の原因をタミフル服用せず、と書くのはおかしい。それほどタミフルに新型インフルエンザ治療薬としての効能が高いとしたら、全世界でこれほどの騒ぎにはならないはずです。新型インフルエンザに感染すれば、タミフルを服用後、直ちに多くが治癒するはずだからです。従って感染の蔓延(パンデミック)は防げる筈です。

 このように、マスメディアの今日の報道は実に胡散臭いです。この新聞記事は、プロパガンダの可能性があります。見出しだけしか読まない多数の読者は、ああ、やっぱりタミフルを飲まなかったら新型インフルエンザは大変なんだ、タミフルは効くんだ、と誰もが思うでしょう(この記事にはタミフルがインフルエンザには効く、という暗黙の薬効が隠されています)。逆にタミフルを服用したために死亡したとしても、それはインフルエンザの方がより病状として重かったのだ、と考えるでしょう。誰もタミフルを服用したから死亡したなどとは夢にも思いません。

 もうひとつの解釈。この記事ははっきり自己矛盾に陥っています。世に「語るに落ちる」という諺があります。私はまさにこの通りではないか、と考えています。

 ですが、これはあくまでも私の私見であることを最後にお断りしておきます。従って、ご自分が新型インフルエンザに感染した、と思われ、医師からタミフルを処方されたらそれを服用するか、しないかはご自分の判断で決定してください。私の書いた事を参考にしないでいただきたいのです。この文章は医学的見地から書いたものではなく、論理的に判断して書いたものだからです。

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