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来るべき新時代は国家の消滅をもたらす

 昨日の東京都議選の結果は、自民党の大敗に終わりました。この結果で私が大きく読み違えたのが公明党の堅調振りです。立候補した23名全員の当選を果しました。今日の新聞各紙の分析は、自民党の大敗と民主党の大躍進に終始していますが、公明党の一議席増にはまったく触れていません。

 私が読み違えたのには理由があります。それは、「自公連立政権」という枠に捉われ過ぎていたからです。公明党は、支持母体の創価学会の徹底した組織選挙に支えられていたのは言うまでもありません。私はこの信仰を柱にした組織の力を甘く見ていました。

 考えて見れば、現在のような不安定な時代だからこそ、信仰の力が人間精神に大きな位置を占めるのかも知れません。それと、相対するのが共産党の退潮振りです。これは、逆にイデオロギーがすでに人々の行動指針の中に大きな位置を占めるに至らなくなっている事を如実に示しています。

 また、自民党の激減の意味は、国家の在り方に大きな警鐘を鳴らす結果となりました。それは、大きく見て、ごく少数の権力者達が、国家を意のままに操ろうとする策謀に対する庶民の強い警戒感が芽生えつつあるという事です。特に、郵政民営化に象徴される売国的行為、権力の世襲、金権主義、などです。

 最近、地方の首長たちが、地方分権を言い始めて、国政に揺さぶりを掛けています。マスメディアはこの事を面白おかしく伝えていますが、その深い意味をまったく捉えていません。これは、明らかな中央集権体制に対する抵抗運動なのです。中央のマスメディアの記者たちはさまざまな情報を流していますが、どれも的を得た内容分析の取材になっていません。

 いま、時代は大きく変わろうとしています。来るべき衆議院選挙は政権が民主党に移る事は確実な情勢ですが、民主党は選挙直後に大きな試練に直面するでしょう。それは、このような一般庶民の気持ちの動きを的確に捉えられているかによって、政権維持が上手く行くかどうかが決まるからです。現状を見る限り、民主党の政権は、短期に終わらざるを得ないような気がします。そうかと言って、また自民党政権に戻るのか、というとそれは決してあり得ません。

 その次に来る物、それは強大な国家権力の消滅です。国家の覇権主義はすでに終わりを告げ、地方の有機的政治の時代が来る事を予感させます。ようやく、民衆は気付き始めたのです。中央集権は、人々を幸せにしない制度であるばかりか、搾取の手段にしか過ぎない、と。国家はさまざまな矛盾を生みながらも今日まで行きながらえて来ました。それはなぜか。時代は国家に代わるべき組織を持たなかったからです。貿易、戦争、民族、これらは、国家の存在によってのみ維持されるからです。そして、国家間の格差を生み、持てる者と持たざるものとの差、戦争、民族浄化、憎しみ、しかもたらさない事に気が付いたのです。

 しかし、その何れも近い内に消滅するでしょう。そうなると、国家の存在など意味がないばかりか、人々に余計な負担を強いる存在になり下がります。年金制度、健康保険、医療制度、そのどれを取ってもすでに行き詰まっています。これをこれから立て直そうとする事は不可能です。

 新しい時代は、国家の消滅を来たし、地方の有機的な活動を促すように動くでしょう。もう国家の強大な権力主義は終わりを告げようとしているのです。その先鞭を付けるのがアメリカであり、日本の来るべき政権交代なのです。

 昨日の東京都議選はこの流れを見事に示しています。唯一の例外は公明党の全員当選ですが、この故にこそ公明党・創価学会は、時代の動きに完全に取り残されるような気がしてなりません。宗教は新時代の主流にはなり得ず、逆に個人の心を自らの内に閉じ込めようとするからです。新しい時代は、心を開くことによってこそ迎えられるのです。

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