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リーマン・ブラザーズの破綻劇

 私は、米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻に至る経過について、その数日前から情報を追っていました。その経過をご報告しておきます。

 最初におかしい、という情報が入ったのが、2008年9月10日午前8時です。英国BBC放送が夜のトップニュースで、経営危機に陥っていたリーマン・ブラザーズについて、大量の公的資金注入も効果なし、と報じました。〔東京9日 ロイターからの部分引用です〕リーマン・ブラザーズ証券・チーフストラテジストの山下周氏は「米住宅金融市場の資金供給パイプがより開いても、そこに借り手がいなければ問題は解決しない。結局は住宅市場の価格調整が必要であり、米家計の雇用・所得環境の改善が必要だろう」と、先行きの見通しを示す。米証券大手リーマン・ブラザーズが資産運用事業「ニューバーガー・バーマン」の買い手候補と協議中と報じられたことを受け、CDSプレミアムが拡大したことが目立った。マーケットでは、リーマン・ブラザーズが現金の獲得に必死になっているのではないか、との警戒感が広がった。「米金融機関への信用不安は簡単に払しょくされない。リーマン・ブラザーズは18日に第3四半期決算を発表する予定だが、モーゲージ資産の評価損が予想以上に圧迫するようだと信用不安が再燃する可能性がある」(外資系証券)との見方が出ていた。

 この結果がリーマン・ブラザーズの株価に反映し、たちまちの内に株価が45%もの下落を記録しました。

 これを受けて、リーマン・ブラザーズは直ちに米財務省との支援の協議に入り、巨額の公的資金の注入要請を行いました。しかし、交渉は14日に決裂し、結局は破綻し、清算の途を選ばざるを得なくなったのです。これに続いて、AIGの危機も迫っていましたが、これは政府の支援が決定され、当時「ダブルスタンダード」ではないかと、一部で批判されました。私のところへは14日深夜から15日未明にかけて、ニューヨークから連絡があり、国内の友人・知人にメールを入れると共に、取引銀行の本店運用部にも連絡しましたが、この情報を信用する人は誰もいませんでした。

 これら一連の動きはまったく予想もできないドラマティックなものでした。しかし、やはりそれなりのサインは出ていたのです。この教訓は、我々が今後自分で生かすべきなのです。

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