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高槻市体協が破産!

 今日の書き出しは、ちょっと意外なニュースからです。それは、高槻市の体協が落雷事故の多額の補償金が払えなくなり、破産した、という情報からです。ただし、その背景に何があったのかは定かではありません。

 しかし、普通に考えれば、落雷は天災の中でも際立って突発的なものです。その補償に市の体協が当たるというのは、スポーツ大会か何かの運営によほどの手落ちがあったとしか考えられません。落雷の被害に遭われた方にはお気の毒としか言いようがありませんが、その補償に体協という単一の組織が当たるというのは、少々理不尽のような気がします。ただしこの思いは諸々の事情に対する私個人の理解不足である事は十分承知しています。

 これでおそらく高槻市の体協は今後の運営に重大な支障を来すことは確実です。体協に様々な体育事業の運営を委託している市民は、大変困った状況に追い込まれるでしょう。

 私が今回理不尽だと思うの事の一つに、落雷事故の補償を地方自治体ではなく、なぜ体協が負わなければならないのか、という疑問があります。はっきり言えば、落雷事故は典型的な天災であり、もし補償を必要とするのなら、国、県、あるいは市町村が当たるべきではないでしょうか。体協という組織がどこから財源を得ているのか詳しい事情は知りません。しかし、国、県、あるいは市町村から財源のうち一部の補助を受けているはずです。だとしたら、地方自治体も資金の面で多少の影響があり、関わりがあるはずです。

 もっとも、この間の事情は不明な点が多いので、これ以上のコメントは差し控えます。

 ですが、今後も落雷による事故がなくなる事はあり得ません。その時、金銭保障という面でのみ損害賠償を考えるなら、組織の運営は今後成り立たなくなる可能性が出てきます。

 そこで皆さんに問題提起をしたいことがあります。いまの世界、特に日本はすべての制度に於いて、金銭でのみ補償(保障)を考えようとしていることです。果たしてこれがベストなのかどうかという事です。最も基本的な老後の介護は言うに及ばず、老後の生活保障も、年金制度でのみ考えている節があります。果たしてこれで良いのでしょうか。老後の様々な保障は今に始まった事ではありません。人間の歴史が始まって以来、永遠の問題です。

 つまり何が言いたいかというと、今の貨幣制度のもとでは、金銭がすべてであり、金銭がなければ、すべての保障が受けられないシステムである事です。ここに現実の人間社会が当面する問題との大きなギャップがあるとは思われませんか。でも金がないのなら仕方がないではないか、という人がほとんどでしょうが、現実はそれでは決して済まないのです。また、そうして切り捨てられるとしたら、人類の決定的な堕落というべきです。

 しかし、それではいつまで経っても一種の思考停止に陥ってしまいます。大昔を考えてみてください。金銭のあるなしで老後の介護や世話をしていた訳ではないのです。古き良き伝統は様々なシステムをつくりだしていたではないですか。ただし、一部には、姥捨て山、とういう悲しい歴史が存在したのも事実です。しかし、現在のような、金銭がすべて、というシステムよりもはるかに人間的である、と考えるのは私一人だけではないでしょう。

 要するに、現在の貨幣制度に基づく様々な社会保障制度はすでに制度疲労をきたし、限界を迎えているのではないか、という疑問です。特に年金制度や医療保険制度は、昨今の経済危機で崩壊に瀕しています。ここら辺で、そろそろ人類は新しい制度・システムに変革しないと何もかもが手遅れになりそうです。

 今回の高槻市体協の破産は、現代の社会システムの欠陥と限界、および歪みを示す、大変重要なエポックメイキングな事件であると思います。

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