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厚労省局長逮捕!

 厚労省の現職局長が逮捕されました。一般の人は、郵便制度の悪用で障害者用の低料金でダイレクトメールを発送した民間業者の悪事、だと受け取っているでしょう。

 しかし、事件はそれだけに収まるものではないのです。逮捕された厚労省の雇用均等児童家庭局長は、実は小泉改革の大きな目玉であった、後期高齢者医療制度と、障害者自立支援法の二つの法律のうち、後者の障害者自立支援法の実質上の起案者だったのです。

 この二つの法律は、近来稀に見る悪法です。特に後期高齢者医療制度は、各方面で制度の不備と実際の現場での適用に問題が多い、として見直しが検討され、選挙の争点にもなっていますから、ご存知の方も多いでしょう。

 しかし、問題は障害者自立支援法です。この法律の成立前後には、障害者団体から猛烈な反対運動が起こりました。それは何故だと思われますか? この法律は、名前こそ障害者の自立を支援するための法律のように書かれていますが、実際はまったく正反対の法律なのです。

 このように法律の名称は、実際には中味と正反対の内容である事がよくあります。戦前には、法律とは、「依らしむべし、知らしむべからず」 と言われました。そのよい例が治安維持法です。治安維持を名目にして、戦争反対思想を徹底的に取り締まる法律だったのです。

 この障害者自立支援法は、障害者を支援する法律ではなく、障害者の支援を削減する法律だったのです。自立支援の自立とは国の支援を当てにせず、自分で稼いで収入を得なさい、そのための支援をしましょう、という法律で、予算を削るための法律です。そのため、法律案が起案された当初から障害者団体から猛烈な反対運動が湧き起こりました。そういう曰くつきの法律だったのです。

 で、考えて見て下さい。いったいそのようにしてケチった予算が幾らだったのか。まるで雀の涙程度しか削減されてはいません。その結果、日本全体で何人の障害者が生きて行く希望を失い、家族ともども生きるか死ぬかの瀬戸際に追い込まれたのでしょうか。これが巷で言われ、もてはやされた小泉改革の実態の一部です。多くの人はこの事をもう忘れて頭の片隅にもありません。私は、ある事情でおぞましい実態をこの目で見たのです。それは一生私の脳裏から離れないでしょう。政治家とは何と浅ましくて、冷たいものか、と。

 この反面、防衛予算と称して、いくらの無駄使いが日常茶飯的に行なわれているか、ご存知でしょうか。その額を申し上げるのも馬鹿馬鹿しいほどです。防衛予算が不要だとは言いません。その何十分の一かでも障害者のための予算に廻せば、苦しまなくて澄む人が多いのです。小泉改革とは、そんな軽薄極まりない改革でした。

 今度の厚労省の局長逮捕は、そのような背景が有るのです。その当の本人が、事もあろうに、同じ障害者のための郵便割引制度を悪用して、料金をごまかす幇助をした、というのですから、呆れるばかりです。

 人間は外見で判断してはいけないという見本です。女性だから、といって人に優しいとは限りません。本来、郵便制度は万人に低料金でサービスを提供するために始められました。だから、低料金で一律に全国に配達されるのです。これが今度の事件のように悪用されれば、その根幹が揺るぎます。彼女が幇助した、障害者割引制度不正によって、全国民が蒙った損害は計り知れません。

 いえ、まだ有罪と決まった訳ではありません。しかし、先に述べた、障害者自立支援法は、彼女の起案によるものです。そうして苦しめた障害者に対して、さらに追い討ちを掛けるようなやり方は、これがもし事実だとしたら、人間のやることではない、と私は思います。まして、今度の現職の厚労省局長逮捕は、検察による国策捜査の疑いもあります。いったいこの国はどちらの方向に進んで行こうとしているのでしょうか。大いなる危惧を感じているのは、私一人ではありますまい。

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